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分院開設の定款変更申請書類作成後の流れと登記申請

登記方法

医療法人の分院開設における定款変更申請書類作成後の流れと登記申請について、実務的な観点から解説します。

定款変更認可申請後の流れ

申請から認可まで

  1. 素案提出(仮申請)
    – 押印不要の段階での提出
    – 事前確認資料として提出
    – 修正指示への対応準備
    – 記載内容の事前確認
    ※ 通常2ヶ月程度必要です
  2. 事前審査への対応
    – 記載内容の確認
    – 要件の確認
    – 添付書類の確認
    – 修正指示への対応
    ※ 複数回のやり取りがあります
  3. 本申請準備
    – 押印書類の準備
    – 原本書類の準備
    – 最終確認の実施
    – 部数の確認
    ※ 確実な準備が必要です
  4. 本申請・認可取得
    – 通常2週間程度で認可
    – 認可書の受領確認
    – 原本の適切な保管
    – 写しの作成
    ※ 原本は大切に保管します

認可後の対応

  • 認可書の取扱い
    – 原本の確認と保管
    – 必要部数の写し作成
    – 保管方法の決定
    – 原本保管場所の確認
    ※ 原本は登記申請に必要です
  • 今後の手続き確認
    – 登記申請の準備開始
    – 保健所手続きの確認
    – 厚生局手続きの確認
    – スケジュール表の作成
    ※ スケジュール管理が重要です
  • 関係者への連絡
    – 司法書士への連絡
    – 管理者への連絡
    – 工事関係者への連絡
    – その他関係者への連絡
    ※ スムーズな連携が必要です
  • 書類の整理
    – 原本書類の整理
    – 写しの整理
    – データの保存
    – 保管場所の確認
    ※ 適切な管理が必要です

登記申請の準備

基本的な準備

  • 司法書士への依頼
    – 早めの相談と依頼
    – 必要書類の確認
    – 手続きの確認
    – 費用の確認
    – スケジュールの調整
    ※ スケジュール調整が重要です
  • 必要書類の準備
    – 定款変更認可書(原本)
    – 社員総会議事録
    – 理事会議事録
    – 印鑑証明書
    – その他必要書類
    ※ 原本の準備が必要です
  • 登録免許税
    ※ 医療法人の場合、不要です。
  • スケジュール確認
    – 申請までの準備期間
    – 申請から完了までの期間
    – 次の手続きとの調整
    – 予備日の設定
    ※ 余裕を持った計画が必要です

具体的な準備事項

  • 申請書類
    – 登記申請書
    – 添付書類一式
    – 委任状(必要な場合)
    ※ 正確な準備が必要です
  • 原本書類
    – 定款変更認可書
    – 議事録
    – その他必要書類
    ※ 有効期限の確認が重要です
  • 手数料関係
    ※ 医療法人の場合、不要です。
  • 申請書の作成
    – 正確な情報の記載
    – 記載内容の確認
    – 押印の準備
    – 部数の確認
    ※ 丁寧な作成が必要です

登記申請の実施

申請手続き

  • 申請方法の選択
    – 窓口での申請
    – 郵送での申請
    – 司法書士への委任
    ※ 適切な方法を選択します
  • 提出書類の確認
    – 申請書の確認
    – 添付書類の確認
    – 手数料の確認
    – 部数の確認
    ※ 漏れのない準備が必要です
  • 申請時の注意事項
    – 提出前の最終確認
    – 控えの受領確認
    – 受付番号の確認
    – 完了予定日の確認
    ※ 確実な対応が必要です
  • 申請後の対応準備
    – 補正対応の準備
    – 追加書類の準備
    – 問い合わせ対応の準備
    – 完了確認の方法
    ※ 万全の準備が必要です

申請後の対応

  • 補正への対応
    – 補正の有無確認
    – 必要書類の準備
    – 期限内の対応
    – 提出方法の確認
    ※ 早期対応が重要です
  • 完了確認
    – 完了の確認方法
    – 謄本の取得
    – 原本の返却確認
    – 控えの保管
    ※ 確実な確認が必要です
  • 書類の整理
    – 原本の適切な保管
    – 写しの作成と保管
    – データの保存
    – 保管場所の決定
    ※ 適切な管理が必要です

登記完了後の対応

基本的な対応

  • 謄本の取得
    – 必要部数の確認
    – 原本の適切な保管
    – 写しの作成と整理
    – 保管場所の決定
    ※ 後続手続きに必要です
  • 原本書類の返却確認
    – 認可書の返却確認
    – その他原本の返却確認
    – 受領印の確認
    – 保管場所の決定
    ※ 確実な管理が必要です
  • 今後の手続き確認
    – 保健所手続きの準備開始
    – 厚生局手続きの準備開始
    – その他必要手続きの確認
    – スケジュール表の作成
    ※ スケジュール管理が重要です
  • 関係者への報告
    – 理事長への報告
    – 管理者への連絡
    – 工事関係者への連絡
    – その他関係者への報告
    ※ 適切な情報共有が必要です

注意点

  • 書類管理の徹底
    – 原本の適切な保管
    – 写しの整理と保管
    – データのバックアップ
    – 保管場所の記録
    ※ 適切な管理が必要です
  • 次の手続きへの準備
    – 必要書類の確認
    – スケジュールの確認
    – 関係者との調整
    – 予備日の設定
    ※ 計画的な準備が重要です
  • 工事との調整
    – 工事スケジュールの確認
    – 実地検査時期の調整
    – 備品搬入時期の確認
    – 開設準備との調整
    ※ 円滑な連携が必要です

実務上の注意点

全体的な注意事項

  • スケジュール管理
    – 期限の確実な把握
    – 余裕を持った準備期間の確保
    – 関係者との綿密な調整
    – 予備日の設定
    ※ 計画的な対応が重要です
  • 書類管理の徹底
    – 原本の確実な管理
    – 写しの適切な保管
    – データでの保存と管理
    – バックアップの作成
    ※ 確実な管理が必要です
  • 関係者との連携
    – タイムリーな情報共有
    – スケジュールの綿密な調整
    – 進捗状況の定期確認
    – 問題発生時の対応
    ※ 円滑な連携が重要です

具体的な注意点

  • 準備段階での注意
    – 必要書類の事前確認
    – 期限の確実な把握
    – 手順の明確な確認
    – 関係者との調整
    ※ 事前確認が重要です
  • 実施段階での注意
    – 書類の完全な準備
    – 手続きの確実な実施
    – 控えの適切な保管
    – 進捗の管理
    ※ 確実な対応が必要です
  • 完了後の注意
    – 完了の確実な確認
    – 書類の適切な整理
    – 次の手続きの準備
    – 関係者への報告
    ※ 適切な対応が必要です

まとめ

定款変更申請書類作成後の流れと登記申請にあたっては、以下の点に特に注意が必要です。

  • 計画的な対応の徹底
    – 綿密なスケジュール管理
    – 必要書類の確実な準備
    – 関係者との適切な調整
    – 予備日の設定
    ※ 余裕を持った準備が重要です
  • 確実な実施の徹底
    – 書類の完全な準備
    – 手続きの確実な実施
    – 期限の厳守
    – 進捗の管理
    ※ 確実な対応が必要です
  • 適切な管理の徹底
    – 書類の確実な保管
    – 進捗の適切な管理
    – 情報の確実な共有
    – 記録の保存
    ※ 確実な管理が必要です

なお、登記申請については、専門的な知識が必要となりますので、司法書士への依頼をお勧めします。

不明な点がある場合は、早めに相談することで、スムーズな手続きが可能となります。
また、次の手続きとなる保健所や厚生局の手続きについても、並行して準備を進めることで、効率的な対応が可能となります。

手続きを円滑に進めるためには、計画的な準備と確実な対応が重要です。
特に、原本が必要な書類については、取得に時間がかかる場合もありますので、余裕を持って準備を進めることをお勧めします。

事務所情報
大岡山行政書士事務所の室内
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事務所代表・記事監修
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中村 弥生(なかむら やよい)

渋谷区の医療法人の事務長として、総務・経理・各種手続き業務を統括。
退職後、税理士事務所勤務を経て、2006年に行政書士事務所を開業。以来、医療法人専門の行政書士事務所として業務を行っている。
現在、行政書士向けに「医療法人の行政手続き実務講座」を開講中。
2025年1月、書籍「はじめてでもミスしない いちばんわかりやすい医療法人の行政手続き」を出版。

【実績】 医療法人の設立100件以上、定款変更300件以上。保健所、厚生局手続き300件以上。役員変更や決算届出等2,000件以上。

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