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分院開設の定款変更の5W1Hと流れ

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医療法人の分院開設にあたっては、まず定款変更の手続きから始める必要があります。

本稿では、定款変更の5W1Hと具体的な手続きの流れについて実務的な観点から解説します。

定款変更の5W1H

When(時期)

  • 申請時期
    – 随時申請可能
    – 本申請の期限なし
    – 早期着手が重要
    ※ 保険診療開始まで、6~8ヶ月の準備期間が必要です
  • 所要期間
    – 素案提出から認可まで約3ヶ月
    – 事前審査に2ヶ月程度
    – 本申請後2週間程度
    ※ 都道府県により異なる場合があります
  • 申請までの準備
    – 社員総会の開催
    – 必要書類の準備
    – 押印の準備
    ※ スケジュール管理が重要です

Where(提出先)

  • 基本的な提出先
    – 主たる事務所の都道府県等
    – 医療法人担当部署
    – 窓口の確認
    ※ 事前に確認してください
  • 例外的な場合
    – 既存診療所の所在地による
    – 分院の所在地による
    – その他の要因
    ※ 都道府県に確認が必要です
  • 提出方法
    – 窓口への提出
    – 郵送での提出
    – オンラインでの提出
    ※ 事前に確認が必要です

Who(申請者)

  • 申請主体
    – 医療法人
    – 理事長名での申請
    – 法人実印での押印
    ※ 原則、押印書類の準備が必要です
  • 実務担当者
    – 法人の担当者
    – 行政書士・税理士(行政書士登録が必要です)
    – その他の専門家
    ※ 役割分担の明確化が重要です
  • 管理者
    – 医師または歯科医師
    – 理事就任
    – 書類への押印
    ※ 原則、実印の準備が必要です

What(手続き内容)

  • 定款の変更内容
    – 第4条への分院追加
    – 理事定数の変更(必要な場合)
    – その他必要な修正
    ※ 正確な記載が重要です
  • 必要な決議
    – 社員総会での承認
    – 分院開設の承認
    – 管理者選任の承認
    ※ 議事録の作成が必要です
  • 提出書類
    – 申請書
    – 新旧条文対照表
    – 定款変更案
    – 社員総会議事録
    ※ 他、添付書類の確認が必要です

Why(法的根拠)

  • 根拠法令
    – 医療法第54条の9第3項
    – 医療法施行規則第33条の25
    – その他関連法令
    ※ 法的要件の確認が必要です
  • 手続きの必要性
    – 定款変更の効力要件
    – 分院開設の前提条件
    – 保健所手続きの要件
    ※ 必要性の理解が重要です

How(手続き方法)

  • 申請様式
    – 都道府県等の指定様式
    – 記載例の確認
    – 必要書類の確認
    ※ 事前確認が重要です
  • 提出方法
    – 提出部数の確認
    – 原本の要否
    – 押印の要否
    ※ 都道府県により異なります

定款変更認可申請の流れ

素案提出

  • 提出書類
    – 申請書
    – 新旧条文対照表
    – 定款変更案
    – 社員総会議事録
    ※ 押印不要の段階です
  • 添付書類
    – 事業計画書
    – 収支予算書
    – 管理者の書類
    – その他必要書類
    ※ 写しでの提出が可能です
  • 提出方法
    – 窓口への提出
    – 郵送での提出
    – メールでの提出
    ※ 都道府県により異なります
  • 注意点
    – 記載内容の正確性
    – 書類の完備
    – 提出期限の確認
    ※ 事前確認が重要です

事前審査

  • 審査の内容
    – 記載内容の確認
    – 要件の確認
    – 添付書類の確認
    ※ 複数回のやり取りがあります
  • 修正対応
    – 指摘事項への対応
    – 書類の修正
    – 追加書類の提出
    ※ 迅速な対応が重要です
  • 審査期間
    – 通常2ヶ月程度
    – 修正回数による変動
    – 都道府県による違い
    ※ 余裕を持った準備が必要です
  • 確認事項
    – 記載内容の整合性
    – 要件充足の確認
    – 書類の完備
    ※ 漏れがないよう確認します

本申請準備

  • 必要書類
    – 押印書類の準備
    – 原本書類の準備
    – 写しの準備
    ※ 確実な準備が必要です
  • 押印関係
    – 実印の準備
    – 印鑑証明書の準備
    – 捨印の準備
    ※ 複数の押印が必要です
  • 原本関係
    – 証明書類の原本
    – 契約書の原本
    – その他必要書類
    ※ 有効期限の確認が重要です
  • その他
    – 提出部数の確認
    – 控えの準備
    – 手数料の準備
    ※ 漏れがないよう確認します

本申請・認可

  • 申請手続き
    – 正式な申請手続き
    – 提出書類の完備
    ※ 確実な提出が必要です
  • 認可までの流れ
    – 約2週間での認可
    – 認可書の受領
    – 登記手続きへ
    ※ 次の手続きの準備を並行して進めます
  • 認可後の対応
    – 登記の準備
    – 保健所手続きの準備
    – その他必要な準備
    ※ スムーズな移行が重要です
  • 書類の保管
    – 原本の保管
    – 控えの保管
    – データの保管
    ※ 整理して保管します

実務上の注意点

事前準備の重要性

  • 基本情報の確認
    – 分院の名称確認
    – 所在地の表記確認
    – 管理者の要件確認
    ※ 事前の確認が重要です
  • 書類の準備
    – 法人関係書類の整理
    – 建物関係書類の準備
    – 管理者関係書類の準備
    ※ 早めの準備が必要です
  • スケジュール管理
    – 工事日程との調整
    – 保健所との調整
    – 厚生局との調整
    ※ 余裕を持った計画が重要です

書類作成の注意点

  • 記載内容
    – 正確な情報記載
    – 整合性の確認
    – 漏れのない記載
    ※ 確実な記載が必要です
  • 添付書類
    – 原本の準備
    – 写しの準備
    – 部数の確認
    ※ 確実な準備が必要です

まとめ

定款変更認可申請にあたっては、以下の点に特に注意が必要です。

  • 事前確認
    – 5W1Hの明確化
    – 必要書類の確認
    – 提出要件の確認
    ※ 確実な準備が重要です
  • 計画的な準備
    – 余裕を持った準備
    – 段階的な対応
    – 関係機関との調整
    ※ スケジュール管理が重要です
  • 正確な対応
    – 記載内容の確認
    – 添付書類の完備
    – 期限の遵守
    ※ 確実な実施が必要です

なお、都道府県により要件が異なる場合がありますので、事前に必ず確認しましょう。
特に、提出書類や様式については、管轄する都道府県等に確認するようにしましょう。

不明な点がある場合は、早めに相談することで、スムーズな手続きが可能となります。

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